【タイが好まれるのは】
 縄文時代の遺跡からタイの骨が出土しています。タイは古事記や日本書紀にも記述があり、古くからタイの赤い色、堂々たる姿、淡白で独特の風味をもった味が好まれ、日本人の生活習慣、食習慣の中に溶け込んできた感があります。
 鎌倉時代以降では、武具を身につけたような堂々たるタイの姿が武士に好まれ、また世の中が乱れ、仏教が盛んになってきた室町時代以降は、仏教や儒教の赤い色を貴ぶ思想とも相まって「タイ」と「メデタイ」の関係ができたようです。
 江戸時代には『花は桜、人は武士、柱は桧、魚は鯛』とまで言われ「魚の王」とされました。
 
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